Excel 2010 の利用
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セルの参照
セルの参照とは
表計算ソフト上のセル内の数式において、特定のセル番地を指定することです。セル番地を指定することによって、指定先のセルの値が変化しても、自動的に計算結果が調整され、更新されます。
相対参照・絶対参照・複合参照 とは
数式をコピーしたり移動したりするとき、参照するセルを固定するかどうか、指定することができます。セルを参照する方法には、相対参照、絶対参照、複合参照の3つの方法があります。
相対参照
参照するセルは、コピーや移動先のセルの位置によって変化します。
- 売上表の「税込売上金額」を表示させましょう。セルD4に「単価×税額」の式を入力します。
- セルD4の数式をD列にコピーします。
絶対参照
参照するセルの行・列ともに固定する方法です。数式のセルをコピーしたり移動したりしても参照するセルの行と列は変化しません。
- 売上表の「税額」表示させましょう。セルC4に「単価×消費税率」の式を入力します。
- セルC4の式をC列にコピーします。税額の表示を見るとセルC5以下が、「¥0」の表示になってしまいます。セルC5をダブルクリックして式を確認すると、相対参照によって割る数(消費税率)がコピー先のセルに合わせて変化しています。ここでは、割る数(消費税率)を絶対参照によって固定し、常に消費税率が割る数になるよう、指定する必要があります。
- セル番地を固定して、コピーしたり移動したりしても常に指定したセル番地だけを参照するよう、式を修正します。セルC4をダブルクリックし、式「=B4*B11」の参照するセル番地B11を固定するために、式「=B4*B11」の「B11」の前にカーソルを置き、F4キーを1回押します。
- セルC4の式が「=B4*$B$11」になっていることを確認し、C列にコピーします。セルB11が固定されているので参照するセルは変わりません。
※セル番地の行と列を示す数値とアルファベットの前に「$」を挿入すると参照先が固定され、絶対参照となります。
【Excelでの絶対参照の指定方法】
セルに絶対参照を設定するには、セル番地にカーソルを合わせキーボードのF4キーを押します。F4キーを押すごとに「$」の付く位置が変わります。1回 $B$11 → 2回 B$11 → 3回 $B11 → 4回 B11 → 5回 $B$11
複合参照
参照するセルの行か列のどちらかを固定する方法で、相対参照と絶対参照を組み合わせた参照方法です。指定した列、あるいは行だけが固定されます。
- 売上表の各店の売上金額を表示させましょう。セルD4に式「=B4*D4」を入力し、D列にコピーします。
- D列の式をF列にコピーします。
- 高岡店の売上金額の表示は、正しくありません。セル番地が変化してしまい、式が正しくありません。セルF4をダブルクリックして式を確認すると、コピー元のD列の式で、相対参照によって単価の列がコピー先のセルに合わせて変化しています。ここでは、複合参照によって、単価の列番号だけを固定し、行は変化するよう指定する必要があります。
- 参照するセル番地Bを固定するために、式「=B4*C4」の「B4」の前にカーソルを置き、F4キーを3回押します。セルD4の式をD列にコピーします。
- D列の式をF列・H列にコピーします。B列が固定されているので参照する単価の列番号は変わりません。