行形式による数式の挿入(簡略版)

Word 2010での行形式による数式の挿入(簡略版)

Word 2010での数式ツールの起動

数式を入力したい位置にカーソルを置いて、次のいずれかの操作により数式ツールを起動します

  • 「挿入」タブをクリックし、右端の[π数式]をクリックする。 (数式エディターの起動)
    左端の[標準テキスト]を2度クリックする。 (斜体にする)
  • ShiftキーとAlt キーと = キーを同時に押す。 (数式エディターの起動)
    Ctrl キーと i キーを同時に押す。 (斜体にする)

数式の挿入

※ Windows版のWordでは、数式部分の文字が自動的に数学文字になりません。そのため、利用者がフォントのスタイルを斜体に変更する必要があります。(PowerPointやMac版のWordでは、自動的に数学文字になります。)

「数式の挿入」の終了

  • 「数式の挿入」ボックスの外をクリックする。
  • Enterキーを押す。

※ Enterキーを押して不都合が生じる場合は、→(右カーソルキー)でブロックを抜けてから、Enterキーを押してください。

Word 2010での行形式による数式の入力方法

  • 行形式による数式入力の記法やASCII文字からの変換を有効にするには、入力後にスペースを入力します。
  • + - = & @ などを入力すると、(スペースを入力しなくても)その前の部分は自動的に解釈されます。
  • 自動的に解釈してほしくない場合は、( )でくくります。

以下の説明で、はスペースの入力、は→(カーソルキー)でブロックを抜ける操作を示します。

\ は、日本語キーボードでは、¥になります。

文字・記号

  • ギリシャ文字や特殊な記号は、ASCII文字列から変換することができます。
  • ASCII文字変換では入力できない文字や記号は、数式ツールの「デザイン」タブから選択するか、記号と特殊文字の挿入を利用してください。かな漢字変換による入力を利用することもできます。
Wordでの入力 表 示

\Pi

Π

\pi

π
ブロックメニュー
ギリシャ文字
記号・単位など

分数

  • / の前後の連続する文字はすべて分母・分子になります。
  • 連続しない文字を分数にする場合は、( ) でくくります。
Wordでの入力 表 示

ab/2

分数1

(a+b)/2

分数の例2

上付き・下付き

  • ^ の後に続く文字が上付きになります。
  • _ の後に続く文字が下付きになります。
  • 連続する文字はすべて上付き・下付きになります。
  • 連続しない文字を上付き・下付きにする場合は、( ) でくくります。
Wordでの入力 表 示

x^2

上付き

z_ij

下付き

区切り文字

  • かっこは中身の大きさに応じてサイズ調整されます。
  • 片側だけのかっこを表示するために、特殊な区切り文字が用意されています。開き側は\openもしくは\left、閉じ側は\closeまたは\rightから変換できます。
Wordでの入力 表 示

(x+y)^2

かっこ

{\eqarray(x@y@z)}

ベクトル

{\eqarray(5x+3y=11@12x-4y=4)\close■■

連立方程式
ブロックメニュー
区切り文字とかっこ
縦棒

演算子

  • +  -  /  >  <  :  !  =  以外は、ASCII文字変換を利用して入力します。
Wordでの入力 表 示

a\divb

割り算

a\timesb

掛け算

累和・累積記号/微分・積分

  • 累和・累積記号などは、n項演算子を表す文字列の後に、_ や ^ を付けて上付き・下付き文字を書いてからスペースキーを押します。
Wordでの入力 表 示

\sum_(i=1)^ni^2

シグマ

\int_-\infty^\infty■■e^(-x^2dx

積分

関数

  • よく使われる関数の場合は、関数名の後にスペースを入力すると、斜体ではなく正体になります。
Wordでの入力 表 示

sin^2x

サイン自乗

平方根

  • √の後ろの連続する文字はすべて平方根の中に入ります。
Wordでの入力 表 示

\sqrt>\cbrt

平方根
ブロックメニュー
平方根

行列と行列式

Wordでの入力 表 示

(\matrix(1&2@3&4))

行列

|\matrix(a&b@c&d)|

行列式

複数行にわたる式

Wordでの入力 表 示

\eqarray(5&x&+&3&y&=&11@12&x&-&4&y&=&4)

複数行に渉る式

{\eqarray(5x+3y=11@12x-4y=4)\close■■

連立方程式

よくある質問

詳細版説明のよくある質問の項を参照してください。